子どもにホワイトニング入りの歯磨き粉、使ってもいいの?
「子どもの歯も白く保ちたいから、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ってみようかな…」そう思ったことはありませんか?大人向けの歯磨き粉の中には「歯が白くなる」「ホワイトニング成分配合」と書かれているものがたくさんありますが、実は子どもに使うのはおすすめできません。
今回は、その理由とともに、子どもに適した歯磨き粉の選び方をご紹介します。
ホワイトニング歯磨き粉に含まれる成分とは?

ホワイトニング効果があるとされる歯磨き粉には、主に次のような成分が含まれています。
- 研磨剤:歯の表面の着色汚れ(ステイン)を削って落とす
- ポリリン酸・ピロリン酸など:ステインの再付着を防止する
- 過酸化水素・過酸化尿素(市販品では稀):歯の内部の色素を漂白する作用(医療機関で使用)
これらの成分は、大人のエナメル質に合わせて設計されており、まだ未成熟な子どもの歯には刺激が強すぎる可能性があります。
子どもにホワイトニング歯磨き粉がNGな理由
1. 乳歯や生えたての永久歯はデリケート
乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人の歯よりもエナメル質が薄く、構造も未発達です。そこに強い研磨作用のある歯磨き粉を使用すると、表面が傷ついたり、知覚過敏の原因になったりすることがあります。
2. 成分の誤飲リスク
ホワイトニング歯磨き粉に限らず、大人用の歯磨き粉はミントが強かったり、泡立ちが多かったりして吐き出しにくいことがあります。さらに、漂白成分や高濃度の研磨剤を含むものを誤って飲み込むと、胃腸への負担や体調不良につながる可能性もあります。
3. 効果が必要な年齢ではない
そもそも子どもの歯は、着色やくすみが気になることはほとんどなく、ホワイトニング効果が求められる年齢ではありません。むしろ、虫歯予防やフッ素配合の適切な歯磨き粉を選ぶことの方が大切です。
子どもにおすすめの歯磨き粉とは?

以下のようなポイントを意識して選びましょう。
- 年齢に応じた子ども用製品
- フッ素配合(年齢に応じた濃度)
- 泡立ちが控えめで吐き出しやすい
- イチゴ味・ブドウ味など味や香りつき
- 研磨剤が少ない、もしくは不使用
歯磨き粉は子どものお口の健康を守るための道具。無理に白くしようとするのではなく、将来のきれいな永久歯につながるケアを意識することが大切です。
お子さんの歯のこと、何でもご相談ください
加藤歯科クリニックでは、お子さまの年齢やお口の状態に合わせた適切なケア方法をご提案しています。歯磨き粉選びに迷った際には、お気軽にご相談くださいね。
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