子どもの歯が青く見える原因と対処法

はじめに：子どもの歯が「青っぽく見える」ときは

お子さまの歯が「白ではなく、青っぽく見える」と感じたことはありませんか？
乳歯の色は個人差がありますが、青白い・灰色っぽい・透明感があるように見えるといった場合には、一時的な変化から、注意が必要な症状までさまざまな可能性が考えられます。

保護者として心配になるポイントですが、落ち着いて観察し、必要に応じて歯科を受診することが大切です。

考えられる原因①
乳歯の透明感や個人差

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、半透明の性質があります。
そのため、歯の内部が透けて見えることがあり、「青白く見える」「グレーがかって見える」と感じることがあります。

これは生理的な個人差であり、必ずしも異常ではありません。
周囲の歯と比較しても極端な変色でなければ、様子を見ても問題ないケースもあります。

考えられる原因②
歯の外傷による変色

過去に歯をぶつけた、転んだなどの外傷がある場合、歯の神経が損傷して変色することがあります。
この場合、青白いというよりは灰色〜黒っぽい変化になることが多いですが、早期では青っぽく見えることも。

歯の神経が生きているかの検査が必要になるため、歯科医院の受診が必須です。

考えられる原因③
エナメル質形成不全

歯の表面を覆うエナメル質がうまく作られない「エナメル質形成不全」も、色の異常として現れます。
この場合は、歯に白〜青白い斑点や縞模様、欠けがあるといった特徴をともなうことが多いです。

見た目だけでなく、虫歯になりやすいリスクもあるため、早めに歯科で診断を受けることが重要です。

考えられる原因④
薬剤や全身疾患の影響（まれ）

一部の抗生物質（テトラサイクリン系）を乳幼児期に服用した場合、歯の着色が起こることがあります。また、先天的な代謝異常や骨の病気などでも、歯の色が変わることがあるため、全身の状態にも注意が必要です。

頻度は少ないですが、明らかに他の歯と異なる色・形が見られる場合には、専門機関での精査も必要です。

対処法：歯科医院での診断が安心です

「青く見える歯」はすべてが異常ではありませんが、保護者の目から見て気になる場合には、一度歯科医院でチェックを受けることが安心です。

加藤歯科クリニックでは、お子さまの歯の色や形についても丁寧に診察・必要に応じてレントゲン撮影や経過観察を行っています。

まとめ：早期発見と安心のために

子どもの歯は、成長とともに変化していくものです。「青いかな？」「変な色かも？」と感じたら、それはお子さまの変化に敏感に気づいた証です。
心配しすぎず、一度歯科で相談することが安心と納得につながります。

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