お子さまの話し始めに、こんな様子が見られませんか?
お子さまがしゃべる前に、無意識に口をパクパク動かしたり、唇を突き出したりすることはありませんか?実はこれ、舌の使い方がうまくできていないサインかもしれません。
舌の使い方がうまくできないと、口が先に動く?

言葉を発するためには、舌や唇を適切に動かす必要があります。舌は、発音する音を作るために口の中で非常に重要な役割を担っていますが、舌の使い方がうまくできないと、口が先に動いてしまうことがあります。
たとえば、「んー」「あー」「おー」といった声を出しながら、唇をパクパクと動かしている子どもがいますよね。これは、舌がうまく動かないため、無意識に口が先に動き、発音がスムーズにできないからです。舌の使い方が不十分だと、発音が不明瞭になったり、言葉のテンポが乱れたり、声の出し方がぎこちなく感じられたりすることもあります。
どんな子どもが舌をうまく使えていないの?

舌をうまく使えていないと感じる子どもには、次のような特徴が見られることがあります。
子どもの発音や言葉の成長に影響を及ぼす可能性があるので、早めに注意が必要です。
発音が不明瞭
言葉をはっきりと発音できないことがある。
口が先に動く
言葉を話す前に口が無意識にパクパク動く。
舌の位置が低い
舌が口の中で低い位置にあることが多く、言葉がうまく出ない。
食事のときに舌がうまく使えない
食べ物をうまく口の中でまとめられない。
どうすれば舌の使い方を改善できる?
舌の使い方は、実はトレーニングで改善できます。ここでは、日常生活でできる簡単な方法をいくつか紹介します。
①舌を上あごに押し当てる練習
舌を上あごに軽く押し当てることは、舌の位置を正しく保つために重要です。子どもが舌を上あごにぴったりつけるように、楽しくトレーニングすることができます。「上あごをぴったりつけようね!」という遊びのような感覚で練習を始めてみましょう。
② 舌の体操を取り入れる
舌を前後に動かしたり、左右に動かしたりすることで、舌の筋肉を鍛えることができます。
食事の後やお風呂上がりに、少しだけ舌の体操をするだけでも効果があります。
③口を閉じる練習
口が開いていると、舌がうまく使われないことがあります。お子さまに口を閉じることを意識させることで、舌の動きが自然と改善されることがあります。「お口を閉じて」と声をかけながら、口を閉じる練習をしてみましょう。
④プレオルソの着用
プレオルソは、舌が自然と上あごに収まるように設計された矯正装置です。装着することで、舌の正しい位置や動きが身につきやすくなります。また、口を閉じやすい構造になっているため、無理なく自然に口を閉じる習慣も促してくれます。
お子さまの様子で気になることがあれば、お気軽にご相談ください

お子さまの「しゃべる前に口が動く」というサインを見逃さず、舌の使い方に注意を払うことが大切です。舌を上手に使えるようになると、発音がはっきりして言葉がスムーズに出てくるようになります。日常生活の中で、簡単な舌の体操や口の使い方を意識的にトレーニングし、子どもの発音をサポートしてあげましょう。
もしお子さまのしゃべり始めの様子や食事の様子などが気になる場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。当院では、プレオルソ(マウスピース型の矯正装置)も取り扱っております。「うちの子、大丈夫かな?」と少しでも気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。

加藤歯科クリニック
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加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。