運動すると歯が自然に治る力が強くなって、虫歯が治るって本当？

歯が虫歯になりかけたとき、実は自然に修復される力があるって知っていますか？
それが「再石灰化（さいせっかいか）」と呼ばれる、歯のカルシウムを取り戻す仕組みです。
今回は、この再石灰化と運動の意外な関係についてお話しします。

再石灰化ってなに？

虫歯は、歯の表面のカルシウムが酸によって溶け出す「脱灰（だっかい）」から始まります。しかし、唾液には溶け出したカルシウムを歯に戻す働きがあり、これを「再石灰化」と言います。再石灰化がうまく働くと、小さな虫歯の初期段階なら自然に治すこともできます。

運動が再石灰化を助ける理由

運動をすると全身の血のめぐりが良くなりますよね。血液は栄養や酸素を体じゅうに運んでくれる大切な役割があります。口の中の健康も同じで、血行が良くなることで次のように再石灰化に必要な環境が整いやすくなります。

• 歯の周りの組織に栄養が届きやすくなる

• 唾液の分泌が増えることもある

とくに、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、リラックス効果もあるためストレスを減らし、間接的にお口の健康にも良い影響を与えます。

運動だけで虫歯が治るわけではない

運動はあくまで再石灰化をサポートする一つの方法です。虫歯予防には、「毎日の丁寧な歯磨き」・「食生活の見直し・「定期的な歯科検診」などの基本ケアが何より大切です。

虫歯かな？と思ったら当院にご相談ください

歯のカルシウムを取り戻す再石灰化は、唾液の力だけでなく、運動による血行改善でも助けられます。健康な歯を守るために、毎日の歯磨きに加えて適度な運動も取り入れてみませんか？

当院では、お口の健康を守るための詳しいアドバイスや、あなたに合った予防プランをお伝えしています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。