「子どもが虫歯になってしまった…」
治療の説明で、「銀歯にしますか?」「白い詰め物も選べますよ」と言われ、どう選べばいいか分からなかった経験はありませんか?
この記事では、小児歯科の現場でよくある質問、「銀歯と白い詰め物、どっちがいいの?」
という疑問について、保険診療でできる治療法をわかりやすくご紹介します。
子どもにおすすめの治療はどれ?

銀歯か白い詰め物かを選ぶときは、「見た目」だけでなく、虫歯の大きさや場所、耐久性、お子さまの年齢や性格など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
たとえば、虫歯が小さくて前歯など見た目が気になる場所であれば、白い詰め物が適しています。一方、奥歯で虫歯が大きく、しっかり噛む力が必要な場所であれば、銀歯のほうが安心できるケースもあります。
また、じっとして治療を受けられるお子さんか、すぐに済ませたいタイプかによっても選び方が変わります。治療を1回で終わらせたい場合は、白い詰め物が向いていることもあるからです。
銀歯とは?

保険診療でよく使われる金属の被せ物や詰め物のことを「銀歯」と呼びます。
正式には「金銀パラジウム合金」といい、特に奥歯の大きな虫歯の治療で使われることが多いです。
銀歯のメリット
- 保険適用で費用を抑えられる
- 強度が高く、割れにくい
- 噛む力が強い奥歯に適している
銀歯のデメリット
- 目立ちやすく、見た目が気になる
- 稀に金属アレルギーの原因となることがある
- 金属が変形・劣化してすき間から虫歯が再発することがある
白い詰め物・被せ物とは?

白い素材と一口に言っても、保険で使えるものと自費治療のものがあります。ここでは保険適用の白い素材に絞ってご紹介します。
コンポジットレジン(レジン充填)
歯科用のプラスチックのような素材で、小さな虫歯に使われる詰め物です。
その場で詰めて固めるため、通院回数も少なく済むのが特長です。
メリット
- 保険適用で白く自然な見た目にできる
- その場で詰められるため治療回数が少ない
デメリット
- 強度が銀歯よりやや劣り、欠けやすい
- 年数とともに変色・劣化することがある
CAD/CAM冠(保険の白い被せ物)
保険で作れる白い被せ物(ハイブリッドセラミック)のことです。奥歯の銀歯の代わりとして希望されることが増えています。
ただし以下の条件を満たす必要があります▼
- 奥歯であること(小臼歯または第一大臼歯など)
- 噛み合わせの問題がないこと
- 医院がCAD/CAMシステム対応であること
「見た目」だけでなく
「将来」を見据えた治療を

最近は「できれば白い詰め物で…」というご希望も増えていますが、どの素材にもメリット・デメリットがあります。大切なのは、今だけでなく、お子さまの将来の歯の健康まで見据えた選択をすることです。
治療の見た目だけでなく、耐久性や虫歯の再発リスクなども考慮したうえで、ご家庭のご希望と医療的な判断のバランスをとって決めていくことが何より重要です。
迷ったときはお気軽にご相談ください

当院では、お子さま一人ひとりの性格やお口の状態に合わせて、どの素材が最適かを丁寧にご説明しながら、保護者の方と一緒に治療方針を決めています。
「白い詰め物にできるの?」「なるべく目立たない治療がいい」「治療を1回で終わらせたい」など、どんなことでも遠慮なくご相談ください。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。