忙しい朝、子どもに「ごはんの前に歯みがきして!」「あ、やっぱりごはんの後がいいの?」と迷ってしまったことはありませんか?今回は、小児歯科の観点から「朝の歯みがきのベストなタイミング」について詳しくご紹介します。
どちらか1回しかしないなら
「食後」がおすすめ!

結論から言うと、朝の歯みがきは「食後」の方が虫歯予防には効果的です。朝ごはんを食べたあと、口の中には糖分や食べカスがたくさん残った状態になります。
この糖分をエサにして、虫歯菌が酸を出し始めてしまうため、できるだけ早く歯を磨いてリセットしてあげることが大切なのです。
特にパンやフルーツ、乳製品など糖質を含む食材は虫歯菌の大好物。朝ごはんのあとに磨くことで、虫歯の原因になる「酸の発生」を防ぐことができます。
とはいえ「朝イチの歯みがき」もとても大切!
では、朝ごはんの後だけ磨けばいいのか?というと、それだけではありません。
朝起きたばかりの口の中は、意外と汚れています。
なぜなら、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるため、口の中で細菌が繁殖しやすくなるのです。朝起きたとき、なんとなく「口の中がネバつく」「口臭が気になる」と感じた経験はありませんか?
朝起きてすぐの歯みがき・うがいのメリット

- 口の中の細菌・プラークをリセット
- 口臭を予防できる
- お口の中がスッキリし、気持ちよく朝をスタートできる
時間がなければ、軽くうがいをするだけでも効果があります。できれば「起床後にうがい or 歯みがき」→「朝ごはん」→「再度歯みがき」という流れがベストです。
タイミング | 理由 |
---|---|
起床後にうがい or 歯みがき | 寝ている間に繁殖した細菌をリセットするため |
朝ごはん後にしっかり歯みがき | 食後の糖分・食べカスを取り除き、虫歯を防ぐため |
子どもの朝の歯みがき、親ができるサポート
小さなお子さまは、手先のコントロールがまだ未熟なため、自分では磨き残しが多くなりがちです。とくに奥歯や前歯の裏側は、虫歯ができやすい場所でもあります。
- 小学生までは仕上げみがきを習慣に
- 朝は難しい場合でも、夜はしっかり親子で磨く
- 朝は**「一緒に鏡を見ながら磨く」習慣作り**もおすすめ
「朝からバタバタしていて難しい…」というご家庭も多いと思います。だからこそ、一緒に歯みがきをする「習慣」そのものを親子で楽しむことが大切です。
朝の歯みがきで、虫歯のない笑顔を!

「朝ごはん前と後、どちらで歯みがきするのがいいの?」という疑問は、多くの保護者が感じる悩みのひとつです。完璧を目指すよりも、お子さまの生活リズムに合わせて「できる範囲で習慣化すること」が大切です。
加藤歯科クリニックでは、お子さまの年齢や性格に合わせた歯みがき指導や、保護者向けのケアアドバイスも行っております。朝の歯みがきや虫歯予防でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。