子どもの歯に穴が空いている…？その正体と対応法

お子さんの歯をよく見ると、「小さな穴のようなものがある」「黒くなってへこんでいる」など、気になる変化が見られることがあります。これは決して珍しいことではありませんが、原因や対処法を正しく理解することが大切です。

よくある原因①
初期虫歯（う蝕）

一番多い原因は虫歯です。特に乳歯はエナメル質が薄く、虫歯の進行が早いため、気づいたときにはすでに穴が空いていた…ということも。

• 黒や茶色の小さな穴が見える
• 歯の表面がへこんでいる、ザラザラしている
• 甘い物や冷たい物でしみる

こうした症状がある場合は、虫歯の可能性が高いです。放置すると痛みが出たり、永久歯に悪影響が出ることもあるため、早めの治療が重要です。

よくある原因②
歯の発育不全（形成不全）

虫歯ではないのに、歯の表面が白く濁っていたり、穴が空いているように見える場合は、「歯の形成不全（エナメル質形成不全）」の可能性があります。

• 歯の表面に白や黄色っぽい斑点がある
• エナメル質が薄く、欠けやすい
• 見た目に凹凸があり、虫歯に見えるが痛みはない

これは歯の成長過程で栄養不足や全身疾患が影響して起こることがあり、虫歯と間違われやすい症状です。早めに歯科医院で診てもらうことで、正しいケアや予防処置が受けられます。

よくある原因③
自然なすり減り・摩耗

奥歯の噛み合わせ部分に小さな穴のようなへこみがあることもありますが、これは噛む動作による自然な摩耗の場合もあります。

• 奥歯の中央に円形のくぼみがある
• 色は歯の色とあまり変わらない
• 痛みや違和感がない

このような場合は特に治療が必要ないこともありますが、判断は自己判断せず歯科で確認しましょう。

放置するとどうなる？

歯に穴が空いている状態を放置すると、以下のようなトラブルに繋がります。

• 虫歯が神経まで進行し、強い痛みが出る
• 歯が欠けてしまう
• 永久歯の正常な発育に影響する
• 見た目へのコンプレックスに繋がる

早めに発見し、適切な処置を受けることで、こうしたリスクを回避することができます。

加藤歯科クリニックにご相談ください

当院では、お子さまの歯に関するお悩みに対し、虫歯のチェックだけでなく、発育や癖・生活習慣まで総合的に診察しています。

• 初期虫歯への予防処置（シーラントやフッ素塗布）
• エナメル質形成不全への保護処置
• 正しい歯みがき指導・食習慣の見直しサポート

親御さんが気づきにくい小さな変化も、プロの目でしっかり診断・対応いたします。

まとめ

お子さんの歯に「穴」が見つかったら、まずは落ち着いて歯科医院に相談しましょう。虫歯・発育不全・摩耗など原因は様々ですが、いずれも早期発見・早期対応がカギです。気になることがあれば、加藤歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。