それ、もしかして“舌の力”が関係しているかも?

「うちの子、食べるのに時間がかかって…」「なんとなく話し方がもごもごしてる気がする」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
実はそれ、舌の筋力が関係しているかもしれません。
舌にも「筋力」がある

舌は、「食べ物を噛む・飲み込む・話す」すべての動作に関わる、すごく大事な筋肉のかたまりです。しかし、子どもの舌は大人の約半分くらいの力しかないと言われています。
「舌の力が弱いと、何か困ることがあるの?」と思われるかもしれませんが、実はこんな影響が出ることがあります。
- 食べ物を奥歯に運べない
- 飲み込みがうまくいかず、時間がかかる
- 発音がはっきりしない
- お口がぽかんと開きやすい
なぜ子どもの舌は大人の半分の力しかないのか?

成長段階だから
子どもは体全体が成長途中にあり、舌の筋肉もまだ発達しきっていません。そのため、大人に比べて舌の筋力が弱い状態です。
咀嚼の少ない柔らかい食べ物
ばかり食べているから
最近の食事は、昔に比べて柔らかいものが増えてきました。食べやすくて便利ですが、その分、噛む回数が減ってしまい、舌の筋肉をしっかり鍛えるのが難しくなっています。
舌の筋力を鍛えるには?

①MFT(口腔筋機能療法)
MFT(口腔筋機能療法)とは、舌や頬の筋肉、あごの筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニング方法のことです。MFTをおこなうことで、食べる・飲み込む・話すといった基本的な動作がスムーズにできるようになります。
お家でできるMFTのトレーニング方法
①鏡を見ながら舌を動かす
舌を上下・左右に動かしてみましょう。鏡を見ながら行うことで、舌の動きや位置を意識しやすくなります。舌の筋肉をしっかりと使うことが重要です。
②舌で上あごをなめる
舌で上あごをペロッとなめ、そのまま10秒キープしてみてください。このトレーニングは舌の力を強化するだけでなく、口の中の筋肉全体を鍛えることができます。
③「一口30回噛む」練習
食事中に意識的に「一口30回噛む」を実践してみましょう。噛む回数を増やすことで、舌の動きやあごの筋力も自然に鍛えられます。
②トレーニングマウスピース「プレオルソ」

プレオルソとは?
プレオルソは、取り外しができる“やわらかいマウスピース型”の矯正装置です。装着しているだけで、舌の筋力を無理なくトレーニングすることができます。また、「噛む」「飲み込む」「話す」「呼吸する」といった、お口の大切な基本機能をバランスよく整えるサポートをしてくれます。
まずはお気軽にご相談ください

舌の筋力や、お口の機能がうまく育っていないことが、「食べるのがゆっくり」「話し方がはっきりしない」といった日常のちょっとした困りごとにつながっていることもあります。
でも、それは決して“悪いこと”ではありません。
早めに気づいて、少しずつサポートしてあげることができれば、お子さんの成長に合わせて、しっかり育っていく力があります。
「うちの子、もしかして…?」そんなふうに感じたら、それだけで大きな一歩です。
ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。小さなお悩みや疑問でも、私たちは丁寧に耳を傾け、お子さんにとってベストな方法を一緒に考えていきます。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。